こどもメガネを作る時によく聞かれる3つの質問
当店は、認定眼鏡士の資格を持つ店長をはじめ、専門知識豊富なスタッフがお客様のメガネライフを支えます。
子供のメガネから遠近両用まで、わからないことはなんでもお尋ねください。
眼科処方箋も承っております。
苫小牧市内のお客様はもちろん、白老や登別、室蘭などからも多くのお客様にご来店いただいているメガネ店です。
こんにちは!
今回は春と秋の健康診断後にぐっと増えるこどもメガネのご相談内容
「金属とプラスチックフレームどっちがいいの?」
「鼻パッド型と一体型どっちがいいの?」
「安いフレームをこまめに買い替えるのと高いフレームを使い続けるのはどっちがいいの?」
の3大質問についてお答えいたします。
まず、1つ目のご質問
「フレームはプラスチックが良いの?金属がいいの?」
プラスチックも金属も、やわらかいフレームがオススメなのは共通ですが
度数や性格、生活環境によっておすすめしたい素材が変わってきます。
例えば1~3歳くらいの小さなお子様がいるご家庭なら
メッキ剥がれがない“やらかいプラスチック素材のフレーム”をおすすめします。
かける本人がまだまだ遊びたい盛りなら
ぶつかった時の衝撃に強いβチタンのフレームをおすすめします。
プラスチックフレームはある程度の弾力はあっても
一定以上の負荷がかかると突然バキン!と折れてしまうのに対し
金属のフレームはある程度曲がっても
チタンなどが使われていればかなり形を戻すことが出来ます。
例えばこのように曲がってしまったフレームですが
プラスチックだとこうなる前に折れてしまうことがほとんどなので
これだけぐしゃぐしゃでも折れずに形が保たれているのは金属ならではです。
少し話が逸れてしまいましたが、
本人の性格、度数、生活環境、生活習慣(好きな事や習い事等)によって
おすすめしたいフレームは千差万別なのでここは正解が無いご質問でした……。
気を取り直してお次のよくあるご質問は
「鼻は一体型と鼻パッドあるのはどっちがいいの?」
まずはこちらの画像をご覧ください。
どちらも似たフレームですが、鼻の部分にご注目。
上が鼻パッド無しの一体型で、下がクリングスがついてる鼻パッド型です。
まず一体型と鼻パット型のメリットとデメリットをご紹介します。
フレーム一体型
メリット
見た目がスタイリッシュで、形が変わらない
デメリット
お子様はまだお顔の凹凸が少ないのでそのままでは鼻幅に合わせることが出来ない
鼻に当たる面積が少なく、メガネがずり下がりやすい
鼻パッド型
メリット
鼻幅に合わせて調整でき、メガネが正しい位置から下がりにくくなる
デメリット
圧をかけると鼻幅が変わる、パッドが変色するものがある
何度も負荷を加えると折れることがある、など。
一体型と鼻パッド型のメリットデメリットをご紹介しましたが、
この”メガネのずり下がり”は非常に大切なポイントになります。
なぜならば、メガネが下がっている状態でメガネをかけ続けると、
正しい度数で物を見ることが出来ず目に負担がかかってしまい、
正確に矯正できない可能性があるので注意が必要なのです。
じゃあ一体型は良くないメガネなの?と考えるのはちょっと待ってください!
鼻の部分にシール状のシリコンを付けて隙間を埋める方法や(セルシールなど)
樹脂を塗り重ねて鼻に当たる面積を増やす鼻盛りという加工(上が加工前下が加工後)
鼻パッド式に取り換える加工など
「一体型」のデメリットを克服する方法は色々ありますのでご安心ください。
また、現在「鼻パッド型」を使われていてずり下がりやすい方は
通常2個あるシリコンパッドが合体して1つになり、当たる面積が広いフレームや
メガネを耳裏でしっかり固定するシリコンカバー(メガロック)
(このメガロックはすごくオススメでゴルフや運動をされる大人にも大好評です!!)
このようにずり下がりを防止する方法はたくさんあります。
一体型でも、鼻パッド型でもどちらにも長所と短所がありますが、
こちらも生活習慣や本人のアクティブ度によっておすすめは変わります。
お子様のメガネがずり下がりやすいと感じた時は
まずはフィッティングでお顔にフレームの形が合っているかを確認して
問題なければこうしたアイテムを使ってみてください。
最後の質問
「安いフレームをこまめに買い替えるのと高いフレームを使い続けるのはどっちがいいの?」
についてです。
ずばり、この質問の答えはお子様の成長具合によって変わってきます。
オバラメガネでは保証により18歳未満の学生は
2年間3回までレンズ交換が無料です。
そのため、だいたい2年半程度同じフレームを使われる方がほとんどです。
小学生の間の2年半はかなり体の大きさが変わる時期だと推測されます。
また、中学1年生の春から3年生の春も、体つきが変わる方がほとんどです。
保証が明けた2年後に、同じフレームを使って新たにレンズを購入して頂くと
また2年間3回のレンズ保証は発生しますが、4年間同じサイズのフレームを使うのは
なかなか難しいのではないか?というのが正直なところです。
では、安価なフレームを2年毎に買う方法が最適なのか?というと
メガネの使い方が上手な方であればそれでも問題はないと思います。
ただ、メガネは壊そうと思って壊れる訳ではなく
アクシデントで壊れるのがほとんどです。
あまりにも安価なフレームだとたった1度落としただけでフレームにひびが入ることがあったり
すぐにネジが渋くなって無理やりテンプルを開いて折れたりすることがあります。
大人だと自分で気づいて調整できるかもしれませんが、
過去に失敗の経験があってこそ気づけるものです。
こどものうちは「メガネとはそんなもの」だと思って
大人が気がついた時には壊れた状態でかけていた、なんてことは多いです。
そういったトラブルが安価なフレームでは発生しやすく
破損した際に、修理不可の場合はパーツ代が発生してしまいますので
安心のためにも激安ではないフレームを選ばれることをオススメしています。
鼻パッドだけではなく、テンプル(つる)の部分が広がったりゆるんだり、
フレームじたいがゆがんだりと、メガネは使えば使うほど必ず形がかわるものです。
眼鏡がきちんと視力矯正器具としての機能を発揮できるように
定期的に調整に来ていただきたいのは、こうした理由もあります。
(新商品を押し売りしたくて来てほしいわけではないんです!)
以上、3つともすべて人それぞれという結果に終わりましたが
同じ人間が一人としていないようにおすすめしたいフレームも
判で押したように同じではないということですね。
でも何を言えばいいのかわからない……。と思った方!
私たちの出番です!
日頃どんな生活をしているのかをお話しして頂けるだけで充分です!
最適なメガネ選びのお手伝いをさせてくださいね。
以上、こどものメガネに関する3大質問に対する返答編でした。